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セグメント ルーティング:ポリシー、パス、セグメント
Aug 1, 2019

先週のブログでは、革新的なトラフィック ステアリング メカニズムとして SR(セグメント ルーティング)を紹介しました。SR ドメイン、ポリシー、パス、およびセグメントについても説明しました。今週は、これらについてさらに深く掘り下げます。

 

これらのトピックを十分に理解しておくと、来週のブログの内容をよく理解できます。来週のブログでは、MPLS 転送プレーンを使用して SR を実現する仕組みについて説明します。また、SR がトラフィック制御アプリケーションをどのようにサポートしているのかについて説明する後続の週のブログを理解するのにも役立ちます。

 

概要

パケットが SR イングレス ノードに到着すると、イングレス ノードではパケットにポリシーを適用します。ポリシーではパケットを SR パスに関連付けることができます。

 

SR パスは、SR イングレス ノードを SR エグレス ノードに接続するセグメントの順序指定済みリストです。SR パスはイングレスからエグレスへの最小コスト パスをたどることができますが、別のパスをたどる場合もあります。

 

SR セグメントは、パケットにネットワーク トポロジーのセクションを通過させる命令です。セグメント(すなわち、命令)ではパケットにネットワーク トポロジーのセクションを通過させますが、ネットワーク トポロジーのそのセクションとは異なります。

 

セグメントのタイプ

SR では多くの SR セグメント タイプが定義されています。これらの中には、隣接関係セグメントとプレフィックス セグメントがあります。隣接関係セグメントは、パケットに特定のリンク(すなわち、IGP 隣接関係に関連付けられているリンク)を通過させる命令です。

 

2Capture1.PNG

1:隣接関係セグメント

図 1 は、R1 と R6 を接続する SR パスを示したものです。このパスには、次の隣接関係セグメントが含まれています。

  • セグメント 1、R1 でインスタンス化されており、パケットにリンク R1->R2 を通過させます。
  • セグメント 2、R2 でインスタンス化されており、パケットにリンク R2->R3 を通過させます。
  • セグメント 3、R3 でインスタンス化されており、パケットにリンク R3->R6 を通過させます。

これらのリンクのいずれかが使用できなくなると、関連付けられている隣接関係セグメントも使用できなくなります。また、これらの隣接関係セグメントのいずれかが使用できなくなると、パス全体も使用できなくなります。

 

プレフィックス セグメントは、ノードまたはプレフィックスへの最小コスト パスをパケットに通過させる命令です。

 

2Capture2.PNG

2:プレフィックス セグメント

図 2 では、すべてのリンクが同じ IGP メトリックで設定されています。SR パスでは R1 が R6 に接続され、次のプレフィックス セグメントが含まれています。

  • セグメント 1、R1 でインスタンス化されており、パケットは R1 から R2 までの最小コスト パスを通過する
  • セグメント 2、R2 および R3 でインスタンス化されており、パケットはインスタンス化ノードから R6 までの最小コスト パスを通過する

リンク R1->R2 が使用可能な場合は、R1 から R2 までの最小コスト パスではリンク R1->R2 を通過します。そのため、セグメント 1 では、パケットはリンク R1->R2 を通過します。

 

同様に、リンク R2->R3 およびリンク R3->R6 が使用可能な場合、R2 から R6 への最小コスト パスはリンク R2->R3 およびリンク R3->R6 を通過します。そのため、セグメント 2 では、パケットはリンク R2->R3 およびリンク R3->R6 を通過します。

 

そして最後に、これらのリンクがすべて使用可能な場合、SR パスはこれらのリンクおよびセグメントを通過するようにパケットをガイドします。

 

2Capture3.PNG

3:リンク R1->R2 は使用できない

図 3 は、リンク R1->R2 が使用できない場合のパスの動作を示したものです。これが発生すると、ネットワークでは R1 と R2 の間に新しい最小コスト パスが確立されます。この新しい最小コスト パスには、リンク R1->R4、および R4->R2 が含まれます。

 

ネットワークで R1 とR2 の間に新しい最小コスト パスが確立されたため、セグメント 1 は引き続き使用可能であり、パケットは新しい最小コスト パスを通過します。セグメント 2 の動作に変更はなく、パケットはリンク R2->R3 および R3->R6 を通過します。

 

そのため、パスはリンク R1->R4、R4->R2、R2->R3、および R3->R6 を通過します。

 

概要

このブログでは、次の概念について重点的に説明しました。

  • SR パスはセグメントの順序指定済みリストである
  • セグメントは命令である
  • SR では、隣接関係セグメントやプレフィックス セグメントを含む、多くのセグメントのタイプを定義している
  • セグメントの一部のタイプ(プレフィックス セグメントなど)では他のタイプよりも動的な動作を実行する。その点において、セグメントがパケットを通過させるトポロジー部分とは異なる

 

次の記事

来週のブログでは、MPLS 転送プレーンを使用してセグメント ルーティングを実現する仕組みについて説明します。

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