ブログ
J-Net_Japan_Blog_Team
Regular Visitor
‎05-19-2017 05:55 PM
‎05-19-2017 05:55 PM

通信事業者や企業は、今日において成功を収めるには、顧客やビジネス担当者が常に迅速な動きを継続できるように選択肢を提供することが重要であると認識しています。新しい、あるいは改良されたアプリケーションやネットワークサービスは、パブリック、プライベート、プロプライエタリ、オープンといったさまざまな環境で開発、パッケージング、導入さればなりません。そのためには、あらゆる環境において一貫性のあるセキュリティを備え、信頼性と拡張性に優れたインフラで、複雑性とリスクを緩和しながら成長の機会をサポートする必要があります。

 

それを実現するには、これらのサービスが顧客から期待されるビジネス価値を提供するために求められるインフラのパフォーマンス要件を開発者が指定できるよう、一連の新たな概念を開発者に提供する必要があります。一方で、インフラ事業者は、アプリケーションを想定どおりに動作させ続けるためのモニタリングと是正措置を自動化しなければなりません。

 

そこで登場するのが「Intent-Driven Cloud」です。

 

「Intent-Driven Cloud」は、ガートナーなどによって提案された「intent-driven networking」などの用語を基にした概念です。「Intent-Driven Cloud」とは、アプリケーション開発者が、「なにをするのか」ではなく「なにを達成するべきか」をインフラに伝える手段と考えてください。「Intent-Driven Cloud」は、アプリケーションが実行しなければならない実際の目的をインフラと整合させるために、開発者から離れたところで個別のコンフィギュレーションを概念化します。

 

このアプローチによって、より高レベルのビジネスポリシー(何を)を必要なコンフィギュレーション(どのように)に変換することができます。また、自動化やオーケストレーションによってインフラ全体にコンフィギュレーションを提供します。規定した目的が満たされていることをリアルタイムで検証するため、アプリケーションやソフトウェア定義型インフラのパフォーマンスを動的に最適化し、ネットワーク機能のサービスレベルを保証することができます。あるいは、機械学習と人工知能(AI)によってある程度、システムが伝達された自動化に基づく是正措置を実行することができます。

 

ジュニパーネットワークスは、「AppFormix」、「Contrail」、「Software-Defined Secure Networks(SDSN)」の相乗効果によって、これらの機能を実環境に導入してきました。

 

AppFormix」による「Intent-Driven Cloud」の実現

クラウド運用向けの「AppFormix」プラットフォームは、Intent-Driven Cloudの提供を目的として構築されています。このプラットフォームは、ビッグデータ分析と機械学習を活用して、クラウドネイティブのアプリケーションとインフラ向けのテレメトリや運用管理を見直すために設計されました。2016年の年末にジュニパーネットワークスに買収された「AppFormix」は、リアルタイムと履歴のモニタリング、可視化、動的なパフォーマンス最適化を行います。

 

「AppFormix」は、新しいフルスタック型の最適化と管理を実現するソフトウェアであり、リアルタイムでパフォーマンスをトラッキングし、アプリケーションとソフトウェア定義型インフラのオーケストレーションを改善します。このプラットフォームは、機械学習と組み合わせて分散型エッジコンピューティングのアプローチを活用し、ネットワークパフォーマンスを維持するために、短いレスポンスタイムが要求される環境をモニタリングします。

 

サービス保証

「AppFormix」は、インフラとアプリケーションのパフォーマンスを最適化し、サービスガイダンスを提供するサービス保証ツールです。サービス保証の目的は、エンドユーザー・エクスペリエンスを最適化しながら、ネットワークを通じて提供されるサービスの収益性を最大化することです。VMware vCenter、Kubernetes、パブリッククラウド上で、OpenStackにより構築するクラウドネイティブな環境(VMおよびコンテナを実行)においてオペレーターにさまざまな機能を提供します。「AppFormix」ソフトウェアは、機械学習による予測解析を行い、パフォーマンスに関する問題がユーザーに影響を及ぼす前にアラートを発して是正措置を講じます。

 

インターネットへのアクセス、ファイアウォール、VPN、VoIP、ロードバランシングなどのネットワーク機能を提供するためにクラウドベースのソフトウェア定義型環境を利用する場合では、信頼性のあるサービス可用性のために信頼性のあるインフラレイヤーが重要になります。ドロップ率、レイテンシ、ジッターなどの指標がトラッキングされ、仮想ネットワーク機能(VNF)のパフォーマンスを管理します。「AppFormix」は、VNFが数千のノードと数十の領域にわたって導入されている環境において、ジッターを70%以上低減します。

 

このような仮想環境において、オペレーターは、多くのノードと地域に分散しているネットワークインフラ全体にわたって、VNFワークロードをスケジューリングするために自動化されたリアルタイムのツールが必要になります。「AppFormix」ソフトウェアは、リアルタイムでの不具合検知、定量化、修正の機能を提供します。

 

クラウドネイティブ時代のアプリケーション・モニタリング

「AppFormix」は、オペレーターと開発者によって提供される、サービスレベルをはじめとした高レベルのビジネス目的を取り込み、その目的を確実に達成するようにクラウド運用をモニタリングします。もし、その目的が達成されていないことが判明した場合、「AppFormix」は以下を実施します:

(a)  オペレーターと開発者/アプリケーションに、目的が満たされていないことを知らせる。

(b) リアルタイムで、各オーケストレーションツールに、違反と違反を是正するために必要な実行内容を知らせる(これらはグローバルアクションで、VMスケジューリングのためのnovaや、ワークロード・スケジューリングのためのheat、ネットワークスケジューリングのための「Contrail」などの複数のコントローラに伝えられる)。

(c) 目的を満たすためのワークロードに十分なリソースが供給されるよう、ローカルで是正措置やオーケストレーションに関するアクションを実行する。

 

もっと簡単に言うと、「AppFormix」は、実行の自動化、リアルタイムの状況認識、動的な最適化によって、「何を」を「どのように」に変換するためのメカニズムなのです。「AppFormix」は、特定のVNFサービス向けSLAなど、クラウド事業者の目的が適切に満たされるように、360度ループバックのメカニズムと可視化を提供します。

 

これは、クラウド事業者にとってどのような意味をもたらすのでしょうか?「AppFormix」によって、クラウド事業者は、自社のインフラ環境が企業のビジネス上の目的に沿っていることをヒューリスティック(発見的)に検証できるようになります。このアプローチによって最終的に、ビジネス上の目的との整合性だけでなく、これまでにないスピードと俊敏性をもたらすクラウドインフラ、つまり「Intent-Driven Cloud」が実現するのです。

トップ賞賛投稿者